国内で行われるTリーグ、そして国際大会と大活躍する張本智和選手。なんと、世界ランキングでは卓球日本男子として最高位である3位まで上がったこともあります。
そんな卓球界のエリートの張本選手は、練習ばかりでな学業もしっかりこなしく日大高校へ進学。
そこで、どうして日大高校へ進学したのか、頭がいいその理由について迫ります。
張本智和は日大高校へ進学
2003年6月27日に宮城県仙台市で生まれた張本選手は、仙台市立東宮城野小学校を2019年3月に卒業し、4月から張本智和選手は日大高校へ進学されました。
その理由の一つが、学業と卓球の両立です。
まずは、日大高校とはいったいどんな高校なのか見ていきます。
日大高校の偏差値は頭がいいの?
約7割が日本大学へ進学する日本大学附属の私立の中高一貫校で、偏差値は65-67の神奈川県内で333校中19位(2020年2月時点)というレベルの高い高校になります。
校訓には「情熱と真心」、教育目標に「自覚と責任」、そして理念は「自主想像」を掲げています。簡単に言えば、文武両道を目指し、夢を叶える生徒を育もうという校風です。
この教育理念である文武両道が、卓球+学業というスタイルとマッチしているのも理由かもしれません。
張本智和と同じ卒業生
ちなみにですが卒業生も多種多様です。プロゴルファーの金子柱憲選手などのスポーツ選手も多数いますが、黒沢年男、神田正輝といった俳優から、桜塚やっくんや引田天功、トレンディエンジェルの斎藤司などのエンターテイナーも多くいます。
あの『上を向いて歩こう』で有名な坂本九さんも日大高校出身ですね。
まさにあらゆる分野で文武両道というのがわかります。では、それ以外にも行く理由はあるのでしょうか。
張本智和どうして日大高校へ
卓球界の有名な高校としては、福原愛さん、水谷準さん、丹羽孝希さんが卒業生として知られる青森山田高等学校、トップクラスの選手が多い駒澤大学附属苫小牧高等学校などいくつかありますが、いったいどうして日大高校に行ったのでしょうか?
もちろん卓球部もありますが、先の有名高校に比べれば強豪とまでは言えません。
その理由はご家族の教育方針だったようです。
張本智和は高校入学前に決めたこと
それは、後3年所属できるはずだったJOCエリートアカデミーを中学校の卒業と同時に修了しています。
小学生時代、母の張凌さんは卓球を教える仕事もしていたため、十分に張本選手の学業のフォローができないのもあり、学研教室へ通わせていたことがあります。
張本選手は、学力テストで、国語と算数で全国1位になったこともあるそうです。
日大高校もご覧の通りレベルは高いのですが、高校入学前にも張本智和選手の頭の良さがわかりますね。
小学校卒業後は、2016年3月にJOCエリートアカデミーに所属するため上京。そして、上京先である東京でJOCエリートアカデミーと同じ学区内にある東京都北区立稲村中学校へ入学し、高校1年生となるまでの3年間を過ごしました。
卒業したJOCエリートアカデミーって
JOCエリートアカデミーって何?と思う人もいると思うので一応ご紹介しておきます。
将来オリンピックをはじめとする国際競技大会で活躍できる選手を恒常的に育成するために、中央競技団体の一貫指導システムとの連携により、ジュニア期におけるアスリートの発育・発達に合わせ、トップアスリートとして必要な「競技力」「知的能力」「生活力」の向上を目的としたJOCエリートアカデミー
引用:JOCエリートアカデミー
日本オリンピック委員会が選手強化のために行っている、中学~高校までのジュニア選手を対象にしたプログラムです。もちろん競技に対するレベルの高い指導もそうですが、共同生活や語学学習や、普段の学習に対する補修なども行っているようです。
運営資金は、スポーツ振興くじなどの収益金で賄い、食費や寮費はJOCが負担したりと、特別な学費などは不要です。
ちなみに、同期には、水泳/飛込の山田周汰、ライフル射撃の井浦一希、レスリングの鏡優翔と佐藤匡記がいます。
張本智和が頭がいいのは母の影響も
JOCエリートアカデミーの目的はオリンピック選手として活躍できること。そのため、生活の中心はもちろん練習です。
中学時代所属していた張本智和選手、もちろんここ数年卓球のレベルアップはしているものの、学業の成績は低下してしまいました。
十分な勉強時間を確保できないので仕方のないことではありますが、これに母親と張本選手は危機感を感じたそうです。
そのため、張本選手は自主的にエリートアカデミーから離れることになりました。
なぜそう感じたのかは、両親の学業に対する教育方針の影響だったようですが、その考えに納得させられました。
母の学業に対する思い
母の張凌(ザンリン)さんは、幼少時代から学業に対して、勉強をできる限りしててほしいという思いがあったそうです。
張本智和選手は、必ず毎日勉強時間がありました。小学校時代なんて、週1回の英会話教室と週2回の学習塾に通っていたと言います。
あるインタビューで張凌さんが答えているのですが、人生は卓球だけではないこと、そして視野を広くし行動する結果、卓球に対して成果を挙げるよう考えていることがわかります。
「私が子育てをする上で、一番大切にしてきたのは、卓球ではありません。
一番は“健康”、次が“勉強”、“卓球”はその次です。」
「将来どんな仕事に就くにしても、勉強は人生の基礎になるものなので、しっかりやっておかなくてはいけない、というのが私たち夫婦の考えです。
私は、智和が大人になって卓球選手になっても、ならなくても、勉強を通して培った力はすべてに活かされると思っています。
卓球だって、相手選手をどう攻めたらいいのか、試合をどう組み立てるかを考える力は必要。だから、卓球選手になるにしても、やはり勉強は一番重要なんです」
こう張凌さんは考えています。
卓球だけでも駄目、普段の生活(健康や学業)があった上で努力することの大切さを教えられているようです。
張本智和は東大も視野に
また一部では張本選手が東大を受験するのでは?という事も囁かれています。
実際、東大は推薦入試があり、その条件というのが『特定の分野や活動に卓越した能力を持つ志願者』です。
日大高校は東大合格の実績はありませんが、早稲田・慶應義塾などの合格者を排出する実績はあります。その日大高校でしっかりと成績優秀者となれば、問題ないレベルです。
オリンピックでも、学業でも成績を残せるバランスの取れた高校生活を送れると感じたのかもしれません。
張本智和は頭がいいのは本当だった
いかがでしたか。
あれだけ卓球で結果を出し、さらに学業もしっかりやっていく。張本智和選手の並々ならぬ努力が伺えます。
もちろん、それを育てる両親もしっかりされています。
現役東大生のオリンピック選手は、1960年のローマ五輪ボート競技の大久保尚武選手以降いないはずです。是非、実現するのを楽しみにしています。
コメント